- 節約術
ひき肉のレシピはアレンジ自在|作り置きで毎日の時短におすすめ!

目次
ひき肉は比較的価格が低くて購入しやすいので自炊に重宝する食材の一つです。
和・洋・中の料理すべてに使いやすく、作り置きおかずにも向いています。しかし生の状態は傷みやすいので早めに使い切らなくてはいけません。
今回はひき肉を使った基本のレシピとその応用を合わせて紹介します。冷凍保存のコツもお伝えしますので是非活用してください。
ひき肉の種類によって向いている料理がある
肉は種類によって味わいが変わるので、料理の種類で使い分けると良いでしょう。
牛肉には旨味と弾力があり、豚肉は脂分があってジューシーです。お手頃で使いやすいのはこの2つが混ざっている合いびき肉。
牛と豚のいいところを併せ持っているので、どんな料理にも使いやすいです。
和風の料理やあっさりとした味わいにしたいときには鶏のひき肉を選びましょう。ヘルシーで主張しすぎないので薄味の料理を邪魔しません。
しかし鶏のひき肉は他と比べて鮮度が落ちやすい点には注意が必要です。
基本のひき肉そぼろレシピ
ひき肉をそぼろ炒めにしておくと、すぐに使えて便利です。
そのままでももちろん食べられますが、他の料理を作るときに加えてアレンジすると時短になります。
味をつけて火を通したそぼろの状態なら冷蔵庫で5日、冷凍なら1カ月ほど保存できます。
基本の肉そぼろ
醤油ベースに味付けした、何にでも使いやすいそぼろのシンプルなレシピです。
他のメニューにひき肉を使わないのであれば、買ってきた肉が傷まないうちに作りましょう。
醤油を白だしに変えたり、輪切り唐辛子やにんにくを加えて辛口にしても美味しいです。
材料(中パック300g程度)
- ひき肉…300g
- 醤油…大さじ2
- 酒…大さじ2
- 砂糖…大さじ1
- しょうがチューブ…2cm
- 油…小さじ1(鶏ひき肉の場合のみ炒める時に使用する)
作り方(所要時間:10分)
- フライパンでひき肉としょうがチューブをほぐしながら炒めます。牛や豚のひき肉を使うと油が多く出るので、気になる場合はキッチンペーパーで吸い取ってください。
- 調味料を入れ、水分がなくなるように炒め煮します。
- 汁気がなくなったら完成。
アレンジ:肉そぼろあんかけ
作ったそぼろを使って何にかけてもおいしいそぼろあんを作ります。
手軽にタンパク質を摂ることができてボリュームアップできる便利メニューです。
温野菜や豆腐にかけるだけで1品になります。
材料(1人前)
- ひき肉そぼろ…50g
- 水…100㏄
- 砂糖…小さじ1
- 酒…大さじ1/2
- しょうゆ…大さじ1/2
- 鶏ガラスープの素…小さじ1/2
- 水、片栗粉(水溶き片栗粉)…各小さじ1
作り方(所要時間:5分)
- 鍋に水、砂糖、酒、しょうゆ、鶏ガラスープの素を入れ、沸騰させます。
- 沸騰したらひき肉そぼろを入れ、ひと煮立ちさせます。
- 火を止め、水溶き片栗粉を回し入れて全体に馴染ませて完成。野菜や豆腐など、好みのおかずにかけて食べます。
ひき肉で主食がすすむおかずレシピ
主食に合うひき肉レシピです。ごはんはもちろんうどんなどの麺にも合うので、食欲増進にぴったりです。
作り置き肉そぼろを使う場合はひき肉を炒める工程を省くことができます。
肉そぼろを使って調理する場合は、味付けの際に味見をしながら濃さを調整してください。
作り置き肉みそ
豆腐に乗せて、ナスなどの野菜と炒めて、ごはんにそのまま乗せてといろいろな食べ方ができます。
冷蔵庫で3日、冷凍なら半月ほど保存することもできます。
材料(1人前)
- ひき肉…100g
- しょうがチューブ…1センチ
- しょうゆ…小さじ1
ひき肉そぼろ(100g)を使う場合は以下の材料のみ
- にんにくチューブ…1センチ
- みそ…大さじ2
- 砂糖…大さじ1
- 酒…大さじ1
作り方(所要時間:10分)
- しょうゆ、みそ、砂糖、酒をボウルに混ぜておきます。
- ひき肉としょうが・にんにくチューブをほぐしながら炒めます。
- ひき肉に火が通ったら01の合わせ調味料をフライパンに入れ、全体に馴染ませます。
- 汁気が飛んだら完成。
キーマカレー
通常のカレーを作ろうと思うと煮込む時間がかかってしまいますが、キーマカレーなら短い時間で作れます。
たくさんの野菜を入れて具だくさんで作りましょう。
市販のルーを使っているので味付けも簡単です。
材料(1人前)
- ひき肉…100g
- 玉ねぎ…1/2個
- にんじん…1/4個
- ピーマン…1個
- にんにくチューブ…1cm
- 水…100㏄
- カレールー…2片(大きいもの1片なら1片)
- サラダ油…小さじ1
作り方(所要時間:15分)
- 玉ねぎ、にんじん、ピーマンをみじん切りにします。カレールーも刻んでおくと溶けるのが早くなります。
- フライパンに油を入れて熱し、01の野菜とにんにくチューブを入れて炒めます。
- 野菜がしんなりしたらひき肉を入れて炒めます。
- ひき肉に火が通ったら水を加え、沸騰したらカレールウを入れて溶かします。
- 弱火で煮込み、汁気が少なくなったら完成。
麻婆豆腐
辛くておいしい麻婆豆腐を、市販の素を使わずに作ったことはありますか?
調味料さえそろっていれば意外と簡単に作れるのでチャレンジしてみましょう。
今回は豆板醤や甜面醤を家にあるもので代用したレシピになっています。
材料(1人前)
- 豆腐…1/2丁
- ひき肉…50g
- ねぎ…1/4本
- しょうがチューブ…2センチ
- にんにくチューブ…2センチ
- ごま油…小さじ1
- 酒…大さじ1/2
- みそ…大さじ1
- しょうゆ…小さじ2
- 一味唐辛子…小さじ1/2
- 砂糖…小さじ1/2
- 鶏ガラスープの素…小さじ1/2
- 水、片栗粉(水溶き片栗粉)…各小さじ2
作り方(所要時間:10分)
- 豆腐は2cm程度の角切り、ねぎはみじん切りにします。
- 酒、みそ、しょうゆ、一味唐辛子、砂糖、鶏ガラスープの素をボウルに合わせます。
- フライパンにごま油、ねぎ、しょうが・にんにくチューブを入れて炒めます。
- ひき肉を加えて炒めます。
- ひき肉に火が通ったら、02の合わせ調味料を加えてひと煮立ちさせます。
- 豆腐を加えて2~3分ほど煮ます。
- 火を止めて水溶き片栗粉を回し入れ、全体になじませます。1分ほど火にかけたら完成。
ひき肉で作るボリュームおかずレシピ
パラパラの状態ではなく、まとめて調理すればひき肉も食べ応えあるメニューに変身します。
ひき肉を使ったボリューミーメニューと言えばハンバーグ。
ハンバーグのたねは野菜詰めやミートボール、メンチカツなどアレンジも可能なので、覚えておきたいレシピのひとつです。
基本のハンバーグレシピ
ジューシーな味わいになるように、合いびき肉を使用するのが一般的。
鶏ひき肉を使うとつくね風になり、あっさりとしたハンバーグになります。
小さく丸めればミートボール、衣をつけて揚げればメンチカツになりますので、その日の好みでアレンジしても良いですね。
成形時にたねの真ん中にチーズを入れてチーズハンバーグにすれば、さらにボリュームアップします。
材料(1人前)
- ひき肉…100g
- 玉ねぎ…1/4個
- パン粉…大さじ2
- 牛乳…大さじ1
- 卵…1個
- 塩…小さじ1/4
- コショウ…少々
- サラダ油…大さじ1/2
作り方(所要時間:20分)生地を寝かす時間を除く
- 玉ねぎをみじん切りにし、耐熱容器に入れてレンジで3分加熱します。加熱後水分が出ているようなら冷めてから水を切っておきましょう。
- パン粉に牛乳を加えてふやかします。
- ボウルにひき肉、パン粉、卵、01の玉ねぎを加えて粘りが出るまで混ぜ合わせます。さらに塩、コショウを加えます。
- 時間に余裕があるならば、生地を1時間ほど冷蔵庫で寝かせると旨味が増しておいしくなります。
- ハンバーグを成形します。小判型に整えて軽くたたくように空気を抜きます。真ん中あたりを軽くへこませておきましょう。
- フライパンにサラダ油を入れて熱します。中火で05を焼き目がつくまで焼きます。
- 裏返して、フライパンにふたをして蒸し焼きにします。
- 竹串を刺し、肉汁が透き通っていたら完成。
アレンジ:ピーマンの肉詰め
ハンバーグのたねを、お弁当のおかずにもなるピーマンの肉詰めにアレンジします。
ピーマンの緑で彩りも良くなり、野菜も摂れるのでおすすめです。
材料(1人前)
- 基本のハンバーグのたね…上記レシピの分量
- ピーマン…2個
- 片栗粉(小麦粉でもOK)…小さじ2
- サラダ油…大さじ1
- 水…大さじ1
たれ
- ケチャップ…大さじ1
- 醤油…大さじ1
- 酒…大さじ1
- 砂糖…小さじ1
作り方(所要時間:15分)たねを作る時間を除く
- ピーマンを半分に切り、中のわたと種を取り除きます。
- ビニール袋にピーマンと片栗粉を入れて振り、ピーマン全体に均等にまぶします。
- 基本のハンバーグのたね(行程03まで)を作ります。
- ピーマンを器にするように03を詰めます。
- サラダ油を入れ、フライパンを熱します。ピーマンを肉が下になるように並べて中火で焼き目をつけます。
- 焼き目が付いたら弱火にし、水を入れてふたをし5分ほど蒸し焼きにします。
- 竹串を刺し、透明な肉汁が出てきたら器に盛ります。
- 肉汁などが残ったフライパンにたれ用の調味料を全て加えて弱火で軽く煮ます。とろみが出たら器に盛ったピーマンにかけて完成。
生のひき肉を保存するなら冷凍で
ひき肉は細かく加工されていて空気が触れる面が多いため、劣化が早いです。
買ってすぐに使わないのであれば冷凍庫で保存しましょう。
1回に使う分(100g程度を目安に)で小分けにラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
冷凍にしたひき肉は2週間を目安に使いきるようにしましょう。
解凍する時は前日から冷蔵庫に移してゆっくり解凍するとドリップが出にくくなります。
まとめ:応用が利くひき肉のレシピは覚えておいて損なし!
ひき肉は手軽に購入でき、食事のボリュームやバランスの調整に使いやすい便利な食材です。
細かいため火の通りも早く、ベースを作り置きしておけば毎日の調理の時短にも役立ちます。
今回紹介したレシピの調味料を変えるだけでも、がらりと雰囲気を変えてくれます。
主菜にも副菜にもなるので、ぜひ参考に取り入れてみてください!