日記の書き方と続けるコツをご紹介します|例文付きで簡単に書ける!

目次
パソコンやスマートフォンを手にすることが増え、入ってくる情報も以前に比べ格段に多くなりました。
インプットする機会が増えた一方で、自分の気持ちや考えをアウトプットする機会は相対的に少なくなっていると言われています。
そんな今だからこそ「日記」に挑戦してみませんか?
日記には良い効果がたくさんあります。
「日記を書いてみたけれど、結局挫折してしまった」という方も、コツを掴めば習慣化しやすくなるので、ぜひもう一度チャレンジしてみてください。
今回は「日記を続けるコツ」とおすすめの「日記の書き方」をご紹介いたします。例文も載せているので、ぜひご覧ください。
日記を書くメリットって?
「日記には良い効果がある」と聞いたことはあるものの、なかなか実感しにくいのが難点。
そもそも、「良い効果」とはどういったものでしょうか。
ここでは、日記のメリットについて、項目ごとにご紹介いたします。
人に伝える力が向上する
一般的に日記は誰かに見せることを前提にしないため、「人に伝える力」と聞いてもあまりピンとこないかもしれません。
しかし、自分の思っていること・考えていることを文字として「形にする」ことは自分の感情や考えを客観視することにつながり、その作業を通して「人に伝える力」が培われていきます。
文章力が向上する
日記の面白さは、短い文でまとめることの難しさの中あります。
小学生の日記のように指導者が内容や文法をチェックしてくれるわけではありませんが、日々文字として形にしていくことで、言葉選びや言い回しが的確になり自分の考えを効率よくまとめる力が養われることが期待できます。
過去を振り返ることができる
「日記をつけたい」と思うきっかけの1つに、「将来、日記を読み返して楽しみたい」があるのではないでしょうか。
毎日どんどん更新されていく日常の記憶。
些細なことほどすぐに忘れてしまいますが、そういう「何気ない日常」の記憶こそ振り返ってみると眩しい思い出だったりします。
日記として形に残しておくことで、将来振り返ったときに「何気ない日常」が輝いて見え「何気ない日常」だと思っている「今」もまた、特別なものになるはずです。
習慣化するクセがつけられる
「続けることが難しい」と思われがちな日記を継続できたならば、それは大きな自信となります。
続けることに対してのネガティブなイメージが少なくなり、日記以外を対象にしたときもチャレンジする意欲が湧きやすくなります。
心の中で思っている「続けられたら良いこと」はたくさんあるはずなので、日記の継続をきっかけに、習慣化するクセを活かしてみましょう。
メンタルに良い効果がある
「日記を書く」という一連の流れの中には、出来事や自分の気持ちに注目する過程が含まれます。
ポジティブなこともネガティブなことも、自分の心の動きを静かに見つめて文字にあらわすことで、瞑想と同じような効果が得られると言われています。
日記が続かない3つの原因
日記は「挫折しやすいもの・続けにくいもの」と思いがちですが、それは日記に対して「思い込み」があることが原因かもしれません。
ここでは、その思い込みを取り払って挫折しないための対策を考えてみましょう。
効果を感じづらい
日記はダイエットや貯金のように目に見える効果を実感しづらいので、続けることがなかなか難しい習慣の1つです。
挫折しやすいことも事実ですが、続けているとやめられなくなる魅力もあります。
まずは、お気に入りの日記帳を用意して、書くことだけを目標にしてみてください。
書くのに時間がかかる
「日記」と言うと「ページいっぱいに今日の出来事が書かれている」とイメージする方も多いかもしれません。
たしかに、書くスペースが大きな日記帳も多く、時間を取られすぎることが挫折の原因になる場合も多いです。
しかし、ルールは自分次第。
まずは「短く書く」と決めて、時間に対するハードルを低く設定しましょう。
何を書いて良いかわからない
日記を始めようと日記帳を前にしても「何を書いたら良いのかわからない」と手が止まったり、「今日は何を書こうかな」と書くたびに悩んだりしてしまっては、どんどん書くことが億劫になり日記の習慣から遠のいてしまう原因になります。
まずは、始める時に「日記にはこれを書く」と決めてしまいましょう。
後ほど日記の書き方のアイディアをご紹介するので、ご参考になさってみてください。
日記を長く続けるコツ
日記は、長く続けてこそ実感できるメリットがたくさんあります。
コツを掴んで、日記を効果的に活用しましょう。
日記を書くタイミングを決める
書くタイミングを決めておけば、書き忘れたり億劫になったりせず、習慣化しやすくなります。
例えば「夜、ベッドに入る前」や「朝、窓を空けたあと」など、日々の動作の一部としてルーティン化してしまいましょう。
続ければ続けるほど「書かないと気になる」状態になります。
こうなれば、日記の習慣化は大成功です。
日記をすぐに書ける状態にしておく
日常の中にルーティンとして組み込むためには、日記をすぐに書ける状態にしておくこともポイントです。
日記帳を使っている場合は、日記帳の置き場にも工夫をしましょう。
夜寝る前に書く場合は「ベッドの横に置く」、朝窓を開けたあとに書く場合は「リビングのテーブル近くに置く」といった具合に、動線上に配置することで手に取りやすくなります。
「引き出しにしまってある箱の中に入れておく」など、取り出しにくい置き場所にも注意が必要です。
日記帳を手に取るまでのアクションの回数を、できるだけ少なくすることが重要です。
スマートフォンやパソコンを使う場合は、専用のアプリも充実しているので、ぜひチェックしてみてください。
日記を毎日書けなくても落ち込まない
日記を始める時は「毎日書くぞ!」と意気込みますが、どんなことでも、1つのことを毎日続けるのはなかなか難しいもの。
書けなかったからと諦めて日記を止めてしまうことは、非常にもったいないことです。
最初は1日おきでも大丈夫。
書けなかった日は、書けなかったことが記録になります。
毎日書けなくても大丈夫と自分の中でルールを決め、書ける時にまた始めてみましょう。
日記を短く書く
長く書くとなると、それだけパワーと時間が必要になります。
時間がない日や疲れた日にも書きやすいよう、初めは「短く書く」をルールにしましょう。
日記を書くことに慣れてくると、だんだんと書きたいことが増え、自然と長く書けるようになってきます。
その時が来るまでは、意識的に短く書くことが、継続のポイントです。
日記帳を購入する場合は、小さなサイズや書くスペースが狭いものを選ぶことがおすすめです。
書くスペースが大きな日記帳を用意してしまうと「埋めなければ」と思いがち。
あえて小さなスペースの日記帳を選んで、短く書くよう意識してみましょう。
日記に書く内容を決めておく
日記はどんなことを書いても良いものですが、ダラダラ書いてしまうと億劫になって、日記を書く習慣から遠のいてしまいます。
習慣化のコツは、日記に費やす時間を少なくすること。
そのために、書く内容をあらかじめ決めておくことがおすすめです。
ここからは、日記を習慣化したいときにおすすめの「日記の書き方」を4つご紹介いたします。
それぞれメリットがあるので、どんな目的で日記を書きたいのか、想像しながらご覧ください。
日記を習慣化したい!初心者におすすめ【3行日記】
「1日3行書くだけ」という手軽さが魅力の「3行日記」。
時間にして3分かからないかもしれません。
初心者がチャレンジしやすいハードルの低さがありながらも、日記を効果的に活かすポイントが押さえられたルールであることが特徴です。
後々読み返したときに「どんな1日だったのか」が分かるところも、日記の楽しさを実感しやすいポイントです。
「3行日記」の書き方
- 良くなかったこと
- 良かったこと
- 明日の目標
書くタイミングは、1日の終わりがおすすめ。
書くことは少ないですが、この順番が大切です。ゆっくり丁寧に、自分の感情を思い出しながら書いてみましょう。
【例1】
- 風邪を引いたみたい。咳が出る。
- 免許の更新に行けた。
- 早めに帰宅して、ゆっくりドラマを見る。
【例2】
- 寝坊してギリギリに出社した。
- コンサートのチケットが取れた。
- 時間に余裕を持てるよう、早めに行動する。
「3行日記」のメリット
「3行日記」は、書く項目の順番を利用することで、ストレスを発散させポジティブ思考に変えていく効果があります。
ネガティブな思いを文字にして昇華させたあとに「良かったこと」を続けて書くことで、ネガティブな気持ちからポジティブな気持ちへ強制的に切り替えるクセがつきやすくなるので、就寝前の習慣としておすすめです。
日々の記録として振り返りたい!【4行記録日記】
「4行記録日記」は、いわゆる一般的にイメージされる「日記」です。
日々の出来事や心の動きを記録していくので、後から読み返して楽しみたい方におすすめです。
この「4行記録日記」は、効率よく1日をまとめることができる「4行」のルールが特徴です。
「4行記録日記」の書き方
- 今日の出来事3つ(箇条書き)
- 今日がどんな日だったのか
- 楽しかったこと・悲しかったことなど
- 明日はどんな1日にしたいのか
4行で効率よく1日をまとめるので、スペースが限られている「3年日記」や「5年日記」などの日記帳を使いたい方にもおすすめです。
【例1】
- 朝9時起床。〇〇とランチ。横浜でショッピング。
- 楽しい1日だった。
- 久しぶりに〇〇と喋ってストレス発散。ベージュのコートが買えてよかったけど、ちょっと予算オーバーだった。
- 明日はもっと早く起きて、朝ごはんをしっかり食べよう。
【例2】
- 朝ミーティング。夕方取引先へ行った。仕事おわりに映画を観に行った。
- 忙しい1日だった。
- プロジェクトが上手く進んで一安心。映画のストーリーも急展開でおもしろかった。
- 今週はまだジムに行ってないから、明日は行こう。
「4行記録日記」のメリット
長くなってしまいがちな「記録日記」も、ルールに従って書くことで効率よくまとめられる「4行記録日記」。
後々読み返して楽しめるだけでなく、就寝前の内省の時間としても効果的です。
出来事だけでなく心の動きも残せるので、自分の成長に気づけるメリットも大きいです。
ポジティブになりたい!【ありがとう日記】
感謝した出来事を書く「ありがとう日記」。
「ありがとう」という言葉には「幸福度」をUPさせる効果があります。
書くことが何もない日や、書くことが億劫になるくらい疲れてしまった日は「生きている」ことに感謝してみましょう。
そう考えると、日常の中で感謝できることは無限に見つかるはずです。
書く内容が決まっていて、なおかつ箇条書きで良いので、続けやすいところが特徴です。
「ありがとう日記」の書き方
- 感謝した出来事+ありがとう
- 感謝した出来事+ありがとう
- 感謝した出来事+ありがとう
感謝した出来事を、そのときの気持ちを思い出しながら書くことが大切です。
書くタイミングは、1日の終わりがおすすめ。
気持ちが落ち着き、質の良い睡眠につながります。
【例1】
- 朝食べたりんごが甘かった。ありがとう
- 先輩がデータ入力手伝ってくれた。ありがとう
- お母さんが電話くれた。ありがとう
【例2】
- 朝起きられた。ありがとう
- 会社に行けた。ありがとう
- コンビニで夕ご飯買えた。ありがとう
「ありがとう日記」のメリット
感謝の気持ちを持つことで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニン、オキシトシン、ドーパミン、エンドルフィンが分泌され、満たされた気持ちに導いてくれます。
また、小さなことにも感謝できるようになると、助けてくれる誰かの存在に気づいて「なんとかなる」と物事を肯定的に考えられるようになることもメリットです。
良い1日にしたい!「朝日記」
朝起きてから書く「朝日記」。日記は夜寝る前に1日を振り返って書くものだと思い込みがちですが、朝起きてすぐに書く日記にも良い効果がたくさんあります。
「朝活」の1つとして取り入れるのもおすすめです。
「朝日記」の書き方
- 理想の出来事
- 理想の出来事
- 理想の出来事
書くタイミングは朝です。
「今日はどんな1日にしたいか」ポジティブな視点で、あたかも実現できたかのように書きましょう。
【例1】
- 3食バランス良く食べられた。
- 免許の更新に行けた。
- 甥っ子のプレゼントを買えた。
【例2】
- 来週締め切りの仕事を早めに終わらせられた。
- カフェのランチが美味しかった。
- 定時に帰って、早めにベッドに入ることができた。
「朝日記」のメリット
夜はネガティブになりやすいので、思い浮かぶ内容が反省などが多くなりがちですが、朝は「理想の1日」を自由に描くことができます。
言語化して文字に残すことで、無意識に「1日の目標」として心に留めておけるので、課題も達成しやすくなります。
まとめ:日記はいい効果がたくさん!今日から始めてみませんか?
今回は日記のメリットと続け方のコツ、書き方のアイディアをご紹介いたしました。
日記は書いているその瞬間、そして後々読み返したとき、両方で効果があります。
その効果を最大限に発揮するためにも、書くことを習慣化してみましょう。
目に見える効果は感じづらいですが、「書かないと気になる」となった時こそ、日記の効果が現れているサインです。
お気に入りの日記帳を用意して、さっそく始めてみてください。