身長を伸ばすストレッチ3選【大人は身長が伸びないって本当?】

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大人になってからも身長を伸ばしたくて、牛乳を飲んだり睡眠時間を増やしたりと試行錯誤している人もいるでしょう。しかし、成長期が過ぎ去ってしまった大人の身長は「基本的に伸びない」ことをご存じでしょうか?
この記事では、身長が伸びる時期を解説するとともに、視覚的に身長を伸ばすストレッチを3つご紹介します。どれも忙しい日々に取り入れやすい簡単なストレッチですので、少しでも身長を伸ばしたいと悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。
【はじめに】大人の身長は基本的に伸びない!
はじめにお伝えしたいのは、成長期を過ぎてしまった大人の身長は基本的に伸びないということ。
身長が急激に伸びる時期は人生に2回あり、1回目は生まれたての赤ちゃんのころ、2回目は思春期にさしかかるころです。女性は11歳頃、男性は13歳頃が思春期といわれており、この時期は「成長スパート」と呼ばれています。人は成長スパートをピークにだんだんと身長が伸びるスピードが減少していき、一般的には18歳前後で止まるのです。一度身長の伸びが止まってしまえば、それ以降は伸びないと考えられています。(出典元:https://news.1242.com/article/222065)
しかし「寝る子は育つ」を信じて睡眠時間を増やしたり、カルシウムを摂取するために牛乳を積極的に飲んだりしている人もいるかもしれません。こうした行動は心身の健康にとってはよいかもしれませんが、大人の身長を伸ばす効果としてはあまり期待できないでしょう。
身体のゆがみを改善するストレッチで身長を視覚的に伸ばそう
「じゃあ大人が身長を伸ばすのは諦めないといけないの?」とガッカリしてしまう人もいるかもしれませんが、視覚的に身長を伸ばすことは可能です。
先にもお伝えしたとおり、成長期を過ぎた大人が身体の「生育」によって身長を伸ばすのは基本的にできません。そのため、身長を伸ばしたい大人は、身体のゆがみを改善するストレッチによって「視覚的に」伸ばしましょう。
人は加齢とともに身体のいたる所がゆがみ、姿勢が悪くなってしまう人も多くいます。そのゆがみがちな姿勢を正せれば、身長が伸びる可能性もあるでしょう。たとえば、常に猫背の人がストレッチを継続させて正しい姿勢に戻れたら、丸まっていた背筋がピンッとして身長が伸びたような気がしますよね。
このように、ストレッチで正しい姿勢を手に入れられれば、大人でも身長を伸ばせるでしょう。また、正しい姿勢で生活すると、肩・首こりの軽減や太りにくい体づくりが可能です。気持ちも前向きになり、清々しい毎日を過ごせますよ。
忙しい大人でも簡単!身長を伸ばすストレッチ3選
ここからは仕事で忙しい人も気軽に毎日のルーティンとして取り入れられる、身長を伸ばすストレッチや軽い運動を3つご紹介します。多くの人が悩んでいる「猫背」「骨盤のゆがみ」「O脚」にフォーカスして解説しますので、ぜひ実践してください。
猫背を改善させるストレッチ
猫背の人は肩甲骨が開いてしまっているため、肩が内側に入りやすくなっています。背骨や肩、首が丸まっていれば、本来の身長よりもだいぶ縮んでしまっているかもしれません。次のストレッチで猫背を改善させていきましょう。
- 壁に背中とかかとをつけて立つ
- バンザイをするように両腕をまっすぐ上に上げる(腕は壁につけたまま、手のひらは正面に向ける)
- 壁に腕を沿わせるようにして、ひじが90度になるまでゆっくりと息を吐きながら下げる
- 息を吸いながら腕を元の状態に戻す(壁に沿わせることを意識する)
- 5〜6回繰り返す
このストレッチは背筋が伸びるだけではなく、背中のコリ解消も期待できる動きです。また、下記の記事では猫背改善のストレッチを詳しく解説していますので、あわせて読んでみてください。
>>【今日から実践】猫背を改善させる簡単ストレッチ|猫背チェックも紹介」
骨盤のゆがみを改善させるストレッチ
骨盤のゆがみを改善させる場合には、骨盤のまわりについている筋肉をストレッチするのが効果的です。そもそも骨盤とは「骨」のため、骨盤自体がゆがんでしまうことはありません。骨盤まわりの筋肉の緊張バランスが崩れていたり足がゆがんでいたりと、骨以外が原因であるケースがほとんどです。
下記のようなストレッチによって骨盤まわりの筋肉をほぐしてあげると、ゆがみを改善させるファーストステップとなるでしょう。
- 立った状態で片足を折り曲げて、手でつま先を持ち、かかとをお尻に近づける
- 片足立ちの状態でお腹に力を入れる
- 太ももの前側が伸びている感覚を味わいながら、ひざをグーッと後ろに引く
- 30秒程度キープしたら反対側も行う
このストレッチではバランス感覚も養えます。お腹に力を入れて体幹を鍛えられれば、血行が促進されて内臓の動きも活発化するでしょう。さらに、便秘改善やぽっこりお腹にも効果的といわれています。身長が伸びる以外にも多岐に渡るメリットがあるストレッチですので、ぜひ暮らしに取り入れてみてください。
O脚を改善させるストレッチ
続いては、O脚を改善させるストレッチをご紹介します。O脚とは両足を揃えて立ってもひざが外側を向いてしまい、両足に隙間ができてしまう状態のこと。足が湾曲しているため、身長に大きな影響を及ぼしているといえます。
また、O脚のデメリットは身長が低く見えるだけではありません。ボトムスが上手に着こなせなかったり太って見えたりと、自分の好きなファッションを楽しめない可能性もあります。下記はO脚を改善するストレッチですので、無理のない範囲で実践してみましょう。
- 両足を揃えてまっすぐ立つ
- 開いてしまっている両ひざがピッタリとくっつく場所までひざを曲げていく(上半身はまっすぐの状態をキープして腰を落としていく)※お尻を突き出しすぎないように注意
- 両ひざをピッタリとくっつけながら、徐々にひざを伸ばしてまっすぐ立っている状態まで戻る
とにかくひざが離れないように意識してくっつけておくことが重要です。また上半身が丸まりがちですが、しっかりと伸ばしておきましょう。
このストレッチでは手を使わないため、動きに慣れてきたら「歯磨きをしながら」などの「ながらストレッチ」が可能です。生活に取り入れやすい動きなので、身長を伸ばしたいO脚の人はぜひお試しくださいね。
身長を伸ばすストレッチに組み合わせると効果的な2つの生活習慣
最後に、これまでご紹介したようなストレッチに組み合わせると効果的な生活習慣を2つ解説します。
①バランスの取れた食生活
ストレッチを行うと同時に、バランスの取れた食生活を意識しましょう。ストレッチを行うにも多少の筋力が必要ですが、食生活が乱れていると効率的に筋肉をつけられないからです。
たとえば、骨の密度を高める「カルシウム」や骨の成長を促す「タンパク質」、またカルシウムやタンパク質の吸収をよくする「ビタミン(B群・C・D・K)」や「マグネシウム」を積極的に摂取しましょう。これらの栄養素を多く含む食材は下記のとおりです。
栄養素 | 栄養素を多く含む食材 |
カルシウム | ・牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品
・骨ごと食べられる小魚 ・納豆、豆腐などの大豆製品 ・海藻 ・小松菜、モロヘイヤなどの野菜 |
タンパク質 | ・生ハム、鶏ささみ、ローストビーフなどの肉類
・イワシの丸干し、いくら、するめなどの魚介類 ・きなこ、油揚げ、納豆などの大豆製品 ・牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品 ・卵 |
ビタミン類 | ・ビタミンB群:豚肉、レバー(豚・牛・鶏)、納豆など
・ビタミンC:菜の花、ブロッコリー、赤ピーマンなど ・ビタミンD:鮭、サンマ、卵など ・ビタミンK:納豆、ほうれん草、豆苗など |
マグネシウム | ・あおさ、ワカメ、ひじきなどの海藻類
・干しエビ、しらすなどの魚介類 ・ほうれん草、枝豆などの野菜 ・きな粉、納豆などの大豆製品 |
冒頭でもお伝えしましたが、大人の身長を伸ばすための対策として「牛乳を飲む」だけでは不十分です。上記のとおり、カルシウムと同時にタンパク質やビタミン、マグネシウムの摂取を心がけましょう。
②姿勢が悪くなる行動を避ける
2つ目の意識したい生活習慣は、姿勢が悪くなる行動を避けることです。これまでにもご紹介してきましたが、元の身長を縮めてしまっている原因の一つとして身体のゆがみが考えられています。それなのに日頃から姿勢が悪ければ、いくらストレッチを頑張っても身体のゆがみは改善されません。
姿勢が悪くなる行動とは具体的に次のとおりです。
- 長時間同じ姿勢でパソコンやスマホを見ている
- 座っているときに足を組む
- 壁にもたれかかって長時間立つ など
これらはついやってしまう行動ですので、日頃から意識して改善していきましょう。
継続的なストレッチで身長を伸ばそう!
多くの人は18歳前後で身長の伸びが止まり、それ以降は基本的に伸びません。そして加齢とともに背骨が曲がったり筋力が衰えたりして、姿勢が徐々に悪くなります。その結果、ピークの身長から縮んでしまう可能性もあります。
縮んでしまった身長を元に戻せれば、身長が伸びたような錯覚に陥り気分も上がるはずです。ぜひ本記事でご紹介したストレッチを日々の生活に取り入れて、正しい姿勢をゲットしてください。また食生活を整えたり姿勢が悪くなる行動を避けたりして、効率的にストレッチを実践しましょう。