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一人暮らしの感染症対策。すぐできる効果的な部屋の消毒・除菌方法

目次
新型コロナウイルスの流行に伴い、「感染症対策」への意識が高まっています。
しかし、特に一人暮らしをしていると「部屋の消毒・除菌までは手が回らない」ということもあるでしょう。
そこで今回は、すぐできる効果的な部屋の消毒・除菌方法をご紹介します。
「手洗い」「換気」「消毒・除菌」。感染症対策の3つの基本
ひと言で「ウイルス」と言っても「手や指に付いたウイルス」「空気中のウイルス」「モノに付着したウイルス」に分けられ、ウイルスが存在する場所によって取るべき対策が異なります。
【1】手洗い
手や指に付いたウイルスには、流水による手洗いを。
流水による15秒の手洗いだけでウイルスの数を100分の1に、石鹸で10秒もみ洗いして流水で15秒すすぐと1万分の1にまで減らすことができるというデータもあります。
手洗いの後、さらに消毒液まで使う必要はありませんが、帰宅後はすぐに手を洗うようにしましょう。
【2】換気
空気中のウイルスに対しては、換気が欠かせません。
1時間に2回以上、数分程度で良いので、2方向の窓を全開にして風の流れを作りましょう。
【3】消毒・除菌
モノに付着したウイルスには、部屋の消毒・除菌が有効です。
新型コロナウイルスは接触か飛沫により感染します。
定期的に部屋を消毒・除菌することで自分自身や訪れる家族・友人の健康を守ることにつながります。
すぐ実践できる効果的な部屋の消毒・除菌方法
部屋を消毒・除菌するにはどうすれば良いのか、具体的に見ていきましょう。
【1】塩素系漂白剤で消毒・除菌
テーブル・ドアノブ・スイッチ・キーボードなど、よく手が触れる部分の消毒・除菌には、塩素系漂白剤が効果的。
ただし、塩素系漂白剤は強アルカリ性のため、取り扱いには注意が必要です。
- ブリーチなどの塩素系漂白剤と水を使って、0.05%の希釈液を作る(希釈液を作る際は、「換気する」「手袋を着用する」「酸性のものと決して混ぜない」に留意してください)。
- 消毒液を十分に含ませて絞った布で一方方向に拭く。
- その後、水拭きをする。
なお、この消毒液は作り置きができません。消毒・除菌するたびに作るようにしましょう。
【2】中性洗剤で消毒・除菌
キッチンのような強い洗剤を使いたくない場所には、台所用洗剤などの中性洗剤を使って消毒することができます。
- お湯で絞ったタオルに数滴洗剤を垂らし、洗剤が付いている面で冷蔵庫などを拭く。
- 次に、洗剤が付いていない面を使って、洗剤を拭き取る。
- 最後に乾いたタオルにヘアコンディショナーを数滴含ませて全体を乾拭きする。
ツヤ出しと手触りが良くなるだけでなく、埃や指紋が付きにくくなります。
【3】アルカリ電解水で消毒・除菌
pH12.5以上のアルカリ電解水には、消毒・除菌効果があります。
ドアノブなどはもちろん、食器などにも吹きかけるだけで、すすぎや水拭きも不要。
塩素のような刺激臭や泡立ちがないので、扱いやすいのが特徴です。
「新しい生活様式」に沿って継続的な感染症対策を
上記の消毒・除菌方法は、いずれも慣れれば、さほど手間ではありません。
覚えておきたいのは、手垢などの汚れがついたまま消毒・除菌しても、その効果は半減してしまうということ。
消毒・除菌の前に重曹などを使って部屋を掃除することも習慣化しましょう。
ちなみに、新型コロナウイルスの拡大に伴い、先日「新しい生活様式」が国から発表されました。
- 人との間隔は、できるだけ2m(最低1m)空ける
- 家に帰ったらまず手や顔を洗う
- 人混みの多い場所へ行った後は、できるだけ着替える、シャワーを浴びる
- 手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う
- こまめに換気
これらに加えて自己管理の重要性も挙げられています。
- 一人ひとりの健康状態に応じた運動や食事、禁煙等、適切な生活習慣の理解・実行
- 発熱又は風邪の症状がある場合はムリせず自宅で療養
新型コロナウイルスのワクチンが開発されていない状況においては、個々の感染症対策は非常に意味があることなのです。
一人暮らしの場合、つい部屋が汚れたままになったり、食生活が乱れてしまったりしがちですが、むしろ一人暮らしだからこそ、自分の身を自分で守る気持ちが大切です。
また、手洗いや換気、部屋の消毒・除菌などは、新型コロナウイルスだけではなく、夏の食中毒や冬のインフルエンザにも効き目があるといわれています。
少しずつ「新しい生活様式」を取り入れて、感染症対策を続けていくことを心がけましょう。
まずはできることから。感染症対策で健康を守ろう
一人暮らしの部屋を消毒・除菌するとなると、やはり面倒なイメージが拭えないかもしれません。
「外出から戻ったら、玄関前で軽く上着を払って除菌スプレーをかける」「手洗いタオルをこまめに変える」など、簡単なことから取り組んでみてはいかがでしょうか。
今までと違う状況を受け入れ、感染症対策を通して自分の健康を守りましょう。